強くてチャーミングなプロが多くなったゴルフ界、以前ほど「美人ゴルファー」とあえて強調しなくなった昨今である。その昔、美人ゴルファーがまだ珍しい時代、その元祖とも言える女子プロゴルファーがいた。ご存知の方もいらっしゃると思うがローラー・ボーである。 かつて米国女子ゴルフ界で人気が高かった美人ゴルファーで、プロとして優勝こそなかったがツアーでは上位によく顔を出していた。 日本でのプレーは1973~81年頃で、春に開催のワールドレディスや、秋開催の東海クラシックに招待され数回出場している。ボーの人気は日本でも大変なものだった。
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1973年「東海クラシック」にて ミニスカートでのプレーに見入る男性ファン |
私は東京よみうりカントリークラブで現在も行われているワールドレディスに何回か一緒に出場したが、彼女と同じ組でプレーしたことはなかった。クラブハウスや練習場でボーを間近に見て「本当に可愛く、美しい人だ」と思った。体つきも品よく小ぶりでフェアウェーの妖精と称され、カメラマンの間ではゴルフ界の伝説に残るほどと言われていた。
ボーと一緒の組み合わせになった他のプレーヤーは、ボー目当ての記者やカメラマンそして多くのギャラリーにかなり煩わされたことだと思う。 いくら難関を突破してきているプロゴルファーと言えども、自分の存在がお邪魔虫に思えてしまうこともある。大会の盛り上がりの陰ではいろいろな犠牲者もでてくる。
当時日本にも美人ゴルファーと言われたプレーヤーはいた。
日蔭温子はその一人である。1974年のプロ入りで通算18勝しているベテランだ。 若い時から落ち着いた雰囲気で中年男性にファンが多かった。 女子プロゴルフ協会35周年のパーティーでは一人着物姿で現れ、試合でもプライベートでも華を忘れないプロ意識を持っている素敵な女性である。 男性にない女性の持ち味を生かし、魅せる女子プロゴルファーが増えれば、益々女子ゴルフ界は楽しみになる。
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女子プロゴルフ協会35周年パーティーにて。 和服姿の日陰プロ(左)、元協会事務局員(右) |
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